戦争との距離感

 

近ごろなんですが、

 

満洲と呼ばれた地域に行ったり、

二〇三高地に行ったり、

広島の軍港跡や原爆ドームなど、

 

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戦争に関連した施設を巡る機会が多かったです。

 

それらを回っていく中で感じたのは、

 

戦争は、必要悪だったんだな、という印象を受けることが多かったです。(戦争を奨励してるという意味ではないです)

 

戦争というものを国家がするのだから仕方ない。

みんなも頑張っているのだから仕方ない。

生きていくためには関わらないと仕方ない。

 

資料をみたり、現場におもむくと、

そんな雰囲気が感じられました。

 

個人は生きていくための最善を尽くしているだけれども、結果として、この世は戦争に突き進んでいったんだな、という感じがしました。

 

そういうのを見ていて、

 

どこの国も自国の正義や利益のために戦っていて、まさに国際紛争を解決するための手段として、戦争というのが、存在していたんだなと。

 

たぶん、戦争は、当時としては、わかりやすい悪ではなくて、どちらというと黒なんだけど状況的にグレーや白と判断しないとやってられないという環境だったような気がします。

 

 

人々が生きていくために、

個よりも国家が優先されたり、

個が生きていくためには国家を維持しなくてはならないという考え方になっていったんだろうな、と。

 

そんな雰囲気や空気を踏まえて、

 

後々に、

そんなつもりはなかったとか、

良かれと思ってとか、

仕方なかったとか、

 

そういう理不尽な出来事が起きていったんだと思います。

 

戦争という状況を通じて、人々は、自分の意図や意思に反することをしたり、知らず知らずに、いやだと思うことに加担しなくてはならなかったのだろうと。

 

今を生きる我々としては、

別にそういうことは、戦争だけに限らなくて、

組織やコミュニティにでも言えて、

 

納得いかないことや理不尽なことが自分や周りの人に起きたときにどう対処していくか、ということに関わってくると思います。

 

まぁ、なんというか、

生きていくことは、ある意味、戦っていくことでもあるんだなと思った次第でございます。

 

 

平和が一番だね、みんな仲良く、ではなかなか行かないことが、この世の中にはたくさんあるのだなと、歳をとるごとに感じるわけであります。

 

人間だもの

それでは